輸入豚肉をめぐる巨額脱税事件で東京地検特捜部は27日、愛媛県の食肉卸売会社『協畜』の前の社長ら5人を関税法違反の罪で起訴しました。
起訴されたのは『協畜』の前社長、曽我部登被告(52)と、東京の食肉卸業者『ケンコーポレーション』の前社長、梅垣宏介被告(50)ら5人です。また、ともに逮捕されていた、『ケンコーポレーション』の従業員(35)ら2人は処分保留のまま、釈放されています。
起訴状などによりますと、曽我部被告らは2002年からの2年間、デンマークから豚肉を輸入した際、関税、およそ105億円を脱税したとされています。
輸入はダミーの会社名義で行われ、曽我部被告らは台湾や韓国の会社に内容を偽った申告書を発行させて税関に提出していたということです。
『協畜』の脱税額は前回の起訴分を含めて総額で過去最高の118億円に上っています。(28日00:14)