公的支援を受けて経営再建中のアメリカ保険最大手AIG=アメリカン・インターナショナル・グループは25日、最高経営責任者のボーナス返上を含む役員らの報酬の大幅な制限を発表しました。 AIGの発表によりますと、リディ会長兼最高経営責任者は今年と来年の年間報酬を1ドルとした上で、ボーナスも返上するとしています。また、他の役員らも今年のボーナスや来年の昇給を辞退するということです。 資金繰り難に陥ったAIGは現在1525億ドル、およそ14兆6000億円にのぼる巨額な公的支援のもと、事実上、政府の管理下で再建を進めています。 アメリカ国内では、こうした公的支援を受ける金融機関の役員らが高額な報酬を受け取ることに批判が高まってきており、先日も金融大手ゴールドマン・サックスの幹部がボーナスの受け取りを辞退していました。(26日07:27)