アメリカのローレス国防副次官は13日の議会証言で、中国の国防予算は実際に公表されている額の2倍から3倍近いと指摘し、中国の軍事予算の透明性は依然として低い、と改めて批判しました。
「我々の推計では、中国の実際の’07年軍事費は、850億ドルから1250億ドルに達すると見ています」(アメリカ、ローレス国防副次官)
13日のアメリカ下院軍事委員会での証言の中で、ローレス副次官は、中国の2007年の国防予算は450億ドルと発表されているが、実際にはその2、3倍近い850億ドルから1250億ドル、日本円でおよそ10兆2000億円から15兆円になると見られる、と指摘しました。
その上でローレス副次官は、中国の指導者らが中国の軍事力の実態を隠そうとしている、と非難しました。
日本の国防予算は2007年度はおよそ4兆8000億円ですが、アメリカ政府の推計が正しいとすると、中国の軍事費は日本の2倍から3倍ということになります。(14日07:00)