「自分は被害者だ」。こう語っていた会長が、組織的詐欺の疑いで逮捕されました。「円天」という独自の電子マネーをウリに、全国の５万人から２２００億円を集め、破たんした東京の健康商品販売会社「エル・アンド・ジー」。警視庁は波和二会長ら２２人を逮捕しました。 組織的詐欺の疑いで逮捕されたのは、「エル・アンド・ジー」の会長、波和二容疑者（７５）と業務担当社長ら２２人です。 調べによりますと、波容疑者は２００６年の夏以降、返済の見込みがないのにその事実を隠し、年利３６％の高金利などをうたって、東京や鹿児島などに住む男女６人から、あわせて１億１８００万円を組織的にだましとった疑いがもたれています。 警視庁の調べに対し、波容疑者は、「組織を使って協力金を集めたのは間違いありません。しかし、だますつもりはありませんでした」などと容疑を否認しているということです。 警視庁によりますと、波容疑者は、少なくとも３年前の２００６年３月には破たんを認識し、本社で行なわれた幹部会議で、「物品販売はやめて金集めに専念する」などと指示していました。 しかし、波容疑者はこれまでの取材に対し、「詐欺ではない。自分が一番の被害者だ」などと発言していました。（05日13:15）
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