いわゆる派遣切りなど雇用問題が深刻になる中、日本経団連の御手洗会長は、今年の春闘で雇用の安定に最大限の努力を注ぐ、との考えを強調しました。 「早期の景気回復が最良の処方せんになるのは間違いありませんが、その効果があがるまでに、雇用情勢が一層、悪化する恐れがある」(日本経団連・御手洗冨士夫会長) 御手洗会長は8日朝から始まった「労使フォーラム」で、今年の春闘では雇用の安定を最優先にした話し合いが必要だとの考えを強調。連合が要求しているベースアップは難しいとの認識を示しました。 また、雇用を維持するためにワークシェアリングの導入も検討課題の1つだと指摘していますが、実質的な賃下げにつながることから、雇用の維持を巡る連合との話し合いは難航が予想されます。(08日11:14)