ＪＮＮなどの世論調査で麻生内閣の支持率が２０％台前半まで急落したことで、自民党内ではいわゆる「反麻生」の動きが活発になるとともに、政策の転換を求める声が出てきました。 「言葉が魂もこもらずに空中徘徊してしまったら、一番不幸になるのは国民じゃありませんか。私は人心が千々に乱れた今の政治に対して、心の底から怒りを覚える」（渡辺喜美元行革担当相） 渡辺元行政改革担当大臣のセミナーには、中川元幹事長や小池元防衛大臣らのほか、民主党の枝野元政策調査会長も姿を見せ、民主党への合流を呼びかける一幕もありました。 「（定額給付金の）２兆円の使い方は乱暴。施策について、思い切って洗い替えがあったらいい」（自民党山崎拓前副総裁） 一方、山崎前副総裁は、第２次補正予算案の目玉である総額２兆円の定額給付金制度を取り下げて、学校の耐震補強工事や社会保障費などの財源にあてるべきだとの考えを示しました。 こうした中、麻生総理は今週中川元幹事長と会談し、政権運営に協力を求める見通しです。 中川氏は９月の総裁選挙で小池元防衛大臣を担ぐなど麻生総理と距離を置き、政権発足後も双方の接触はほとんどありませんでした。会談は、麻生総理の側から申し入れたということです。（09日01:49）